独占インタビュー

† to Y●K● †


  written by wanko  












10月16日 都内某所−神○屋レストラン


この聖(犬)ともあろうものが、真澄様のご依頼の中でも最重要レベルの任務であるというのに、2回連続、お酒で失敗してしまいました。
本日のインタビューこそ、三度目の正直!
なんとか、最初から最後まで美しく決めたいものです。
幸いにも、本日お相手をして頂くY●K●さんとは、日中サンサンと降り注ぐ明るい陽射しの中でのインタビュー!!
この展開ならば、狂乱の一夜になることは、まずないと考えてよいでしょう。
パンの焼けるいい匂いが充満した店内において、私は固く拳を握り締めていた。

お約束の時間まであと5分、腕時計でそう確認した直後に、テーブルの向かい側に人の気配が致しました。

「あの〜」

声を掛けられて、腕時計から顔を上げる私。

「あ、やっぱり、聖さんだ!うわぁ!本当に聖さんが付き合ってくれるんですね〜。感激です♪」

「これは、これは、Y●K●さん、お会いできて光栄です。さぁ、どうぞ、お座りくださいませ」

私は、Y●K●さんの為に椅子を引いて差し上げた。

「あ、ありがとうございます」

「さて、ご注文の方はいかが致しましょうか?」

「う〜ん、どれも美味しそう!!やっぱり、平日のランチは空いてるし、お得だし、いいことずくめですよね」

「えぇ、さようでございますね!(それに、飲み過ぎておかしな展開になる可能性も少ないですし…)」

「えっと、じゃあ、私はこの神○屋オリジナルランチにします。ここはパンも美味しいし、聖さんと一緒にランチできるなんて嬉しいなぁ」

「恐縮です。実は、Y●K●さんのお好きなものが『パンとチョコとオクラ』と判明した時には、正直、どちらにご招待申し上げればよいのか迷いましたが、喜んで頂けて良かったです」

「私、本当に、パンとチョコだけあれば、生きていけるんですよねぇ〜。あ、オクラもほとんど毎日食べてますけど。後でチョコレートパフェも頼んでいいですか?」

「勿論です。えーと、お飲み物の方はソフトドリンクで宜しいでしょうか?(よ、宜しいですよね?ね?)」

「そうですね〜。せっかくですから、最初の一杯はグラスワインを頂こうかな?」

「(ギクッ)そ、そうでございますね。最初はやはり乾杯を致しませんとね…。(い、一杯だけですよね?ね?)」

過去2回の失敗が胸のうちを過ぎり、動揺しながらもオーダーを済ませる私。そして、運ばれてきた白のグラスワインで、まずは乾杯。

「Y●K●さん、『私だけの特等席』、そして『誘惑のchu!』、二作品のアップ、誠におめでとうございます」

「あ、ありがとうございます〜。乾杯♪」

Y●K●さんは乾杯後、ワインをほんの一口飲むと、すぐにグラスをテーブルに置かれました。
”ホッ…。この調子であれば、大丈夫ですね。酒乱になって豹変してしまうことはございませんよね。…ね?”
心の中で誰にともなく、確認している私。

「それでは、伺いたいお話がたくさんありますので、早速始めさせて頂きますね」

「あ、はい、どうぞ〜。たいしたお話はできないかもしれないですけど…」

「まずは、このガラパロの世界に嵌ったきっかけから、お聞きしたいのですが、いつ頃、この世界を知りましたか?」

「えーと、3年位前だったかしら…」

「正直、その時のお気持ちはどんな感じでしたか?」

「もう、びっくりでしたよ!発見したその日は、とりあえず、見なかったことにして、スルーしました」

「見なかったことにして?それは又どうしてですか?」

「だって、なんだか、こわかったんですよー!!」

「恐い?」

「そう、よくわからないですけど、危険な香りがしたんです。でも、やっぱり、どーしても気になっちゃって、頭から離れなくて、数日後に再び訪問。それからは、寝る間も惜しんで、パロパロ生活に突入してました…思えば、こうなることを本能的に察知して、スルーしようとしてたのかもしれないですね…、見事に失敗しちゃったけど」

「でも、後悔はされていないですよね?」

「そりゃあもう本当に楽しい世界ですから!後悔なんか1ミクロンもしてません!」

「その当時、最初の作品はお子様のお絵描き道具で描かれたということですが…」

「そうですね〜。画用紙に絵の具で描いてたんですけど、時間はかかるし、もし見つかったら隠しようがないし…。もうドキドキでした。で、その時のイラストの隠し場所が下着のタンスの中。家族に見つからない場所ってその位しか思いつかなかったんです」

「なるほど!それが有名なY●K●のタンス貯金(=菌)でございますね!」

「やだ!聖さん、なんでそんなこと知ってるんですか?」

「フフフ…、この聖(犬)の鼻を見くびってもらっては困ります。麻薬犬並みの探査能力を持っておりますからね!
さて、そのようにして始まったパロパロ生活ですが、今回はなんとペンタブをご購入されたとか!!ご家族にはどのように説明されたのですか?」

「えーーー、もう内緒ですよ、内緒!こんなこと説明できる訳ありません。ペンタブも、実は下着のタンスの中に隠してあるんです」

「さようでございますか。本日アップされた『誘惑のchu!』は、そのペンタブを使用した初めての作品だと伺っております。何かご苦労された点等はございますか?」

「もう、ペンタブって最初は手の自由が全然利かないんですよね。手がつりそうになってホント大変でした。慣れるまで使いこなさなくちゃダメってことなんですけど、慣れる前にヤフオクに出品しそうになりましたよ!
”まだ一回しか使ってません。新品同様のお品です”って!」

「その場合は、”Y●K●が一度だけ使った使用済み品です。うふ♪”の方が高値で落札されるかと…」

「ひ…、聖さん?(ヒキツリ)」

”は、しまった!!夢見る乙女Y●K●さんに私はなんと言うことを!思い切り、引いてしまわれたではないか!”

「あ、今のはちょっと、その…いえ、忘れてくださいませ!」

しどろもどろで懇願する私。仕方がありません。なかったことにして、インタビューを進めさせて頂きましょう。

「えーと、実は、私、白状致しますと、最初に公開されていたイラストタイトル『誘惑のchu!』だけで、様々な妄想、及び煩悩が、地球を軽く3回転半位してしまいました。どんな”誘惑”をされてしまうのかと…。いや、しかし、あのように、真澄様に誘われてみたいと考えている女性はとても多いでしょうね」

「フフフ。そうかもしれないですね。私も間違いなくその一人ですけど! でもあれは速水さんだから似合うんじゃないかな〜。あ、聖さんも間違いなく似合いますよ!なんならここで私にしていただいても!」

と、照れたような笑みを浮かべるY●K●さん。

”お?もしかして、私、誘われてますか?”とドキマギする私。

「なんて〜!あ、聖さん、今、”なんの恥じらいなくムリな要求ができてしまうのが、オバサンの凄いところだ”とか思ったでしょ!!私もちょっと気を抜いた瞬間に本性がでてしまったわ!うそ。うそ。今のはうそですよ〜〜!」

「いえいえ、そんなこと、まったく思っておりません!是非とも、コンサートにはY●K●さんをお誘いして、ご一緒したいものです」

「ふふ、ありがとうございます」

「そして、もうひとつの作品、オープン初日のアップを飾った『私だけの特等席』は、Y●K●さん初のショートストーリー付きでございましたね!!こちらをお付けになったきっかけとか、書いてみての感想とかをお聞きしたいのですが…」

「つくづく自分には文才がないなぁと痛感しました。しょぼい絵を少しでも盛り上げようとチャレンジしたのですが、それがよかったのかどうか…。でも書いていて楽しかったですよ。これって自己満足の世界なんだから!と開き直ってます」

「”書いていて楽しかった”という想いがしっかり伝わってまいりました。マヤ様の特等席であるとともに、真澄様の特等席でもあるのですよね。ワイシャツのまま、一瞬でも早くマヤ様の隣に潜り込みたかったであろう真澄様のお気持ちまで想像させて頂き、とても幸せな気分になりました。ありがとうございます!」

「いえ、いえ、とんでもないです。私が描きたかったそのままを想像して頂けてうれしいです」

「さて、今回、色々な”お初”に挑戦されたY●K●さんですが、聖(犬)の地獄耳はもうひとつ、とある情報を掴んでおります」

「え?こ、コワっ…、なんのことですか?」

「(ニヤリ)Y●K●さんがパロディを書くなら(←『描く』ではなく、『書く』です)”とことん追い詰められるマスとか書いてみたいなぁ”と呟いておられるのをキャッチしたのでございます」

「聖さん!それはあくまで願望です。そんなの絶対に書ける訳ないじゃないですか!」

「いえいえ、最初は皆さん、そうおっしゃるものですよ!イラストにショートストーリーもつけられたことですし、次は本格的なお話も、ひとつよろしくお願い致します!」

「もう、取り立てはダメだって、あれほど言ったのに〜!」

”いやぁ、いい流れですねぇ〜♪実にいい流れです!これでこそ、取り立て犬の真骨頂発揮!!”
と、久々に獲物(=Y●K●さん)を追い詰める快感に酔いしれる私。

「ていうか、聖さん、私のことはもういいですから!聖さんこそ、残りのインタビュー、本当に大丈夫なんですか?まだ、5人も残ってるんですよ!」

「ギ、ギクッ…イタタタタ…イヤ〜なトコロを突いてこられますね…。ヒトツキで見事に形勢逆転ですね…。実はここからが大きな問題なのです。この先、一応、各作品の締め切りがあるにはあるのですが、皆さん、本当に予定通り無事脱稿されるのかどうか…はぁ〜(深い溜息)」

「そうですよね〜。それによってインタビューの順番も変わっちゃうかもしれないですもんね」

「そうなのです!特に次回インタビュー予定の方なぞ、”マイコプラズマ肺炎”にやられるのではないか、全3話予定が6話位に延びてしまわれるのではないか…ヘタをしたら、ろっ骨まで折ってしまわれるかも…と心配のネタがつきません…」

「うふふ♪聖(犬)さん、頑張って下さいね〜!!みんなのインタビューとっても楽しみにしてます♪」(←余裕の笑みで最高の取り立てをかますY●K●さん)

「………ご声援ありがとうございます……。それでは最後に、Y●K●さんの肉声をもうすぐお誕生日を迎える真澄様にお届けさせて頂きます。こちらのマイクに向かって、思いのたけを叫んでください。

「ああ、私の肉声がアナタさまに届くと思うと、緊張しちゃいます(汗)
ええと、ええと。まずは、お誕生日おめでとうございます。
私がアナタに初めて会ったのは小学生のときでした。歯医者の待合室で読んだ”花とゆめ”の中に凛々しいアナタの姿を見つけたのです。あれからン十年・・。まさかここまでハマるとは!自分でもびっくり\(◎o◎)/!こうなったら、アナタの行く末をこの目でしっかりと見たいとおもいます。しかしそれには、まず連載を再開してもらわねば・・。
と、とにかく、一日も早くマヤちゃんと結ばれますように応援しています。がんばれ〜〜」

「Y●K●さん、本日はありがとうございました!さぁ、後は一緒にチョコレートパフェを頂きましょうね」


こうして、比較的穏やかな昼下がりが過ぎていくのであった。










10.16.2005



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