独占インタビュー

† to おけい †


  written by wanko  












10月29日 都内某所−飲茶料理店

いやはやはや…やはり、昨夜もkotoさんとのピンドン祭りとなってしまい、完徹ヘロヘロユルユル状態の聖(犬)でございます。
ESCAPERの、みなさま方へのインタビューも、本日7人目のゲストをお迎えすることとなりました。
本日を乗り切れば、残すはあと1名。ようやくかすかな希望の光が見えてきたというところでしょうか?
そろそろ光が見えないと、この聖(犬)、本当に果てそうでございます…。

さて、ここまでのインタビューはおおむね成功と言っていいでしょう…え?何か問題がありましたか?
んなものはございません!!
私は真澄様の懐刀、聖(犬)にございます。ええ、私に失敗など有り得ません!
例え、狂乱の夜を幾度経験しようとも、度重なる予算超過で己のフトコロが淋しくなろうとも、それと引き換えにみなさま方の制作裏話を取ることができたら、もうそれだけで大成功と言って良いのでございます!

…おやおや、そうこうしているうちに内ポケットの携帯が震えていました。メールを着信したようで、早速液晶を確認してみますと、本日、密会予定のおけいさんからでございます。
(何か問題でも発生したのでしょうか?)

と思いながら、開いてみると…。

『聖さん、ごめんなさーい!昨夜、夢中でお絵描きしてたら、寝坊してしまいました。少し遅れます』

とのメール。

『了解致しました。ゆっくりとお待ちしておりますので、お気をつけて…』

”ふぅ、こんなことなら、私も少しでも仮眠を取ってくれば良かったですかね”

メールを返信し、眉間を指で揉み解しならが、私は傍らのノートパソコンを開きました。お待ちしている間に、別件調査中の案件について、ご報告用文書を纏めようと思ったのでございます。
30分程、画面に集中していたところ、背後でクスクス笑いが聞こえました。
慌てて振り返ると、おけいさんが画面を覗き込みながら、笑っておられます。

「聖さんも大変ですよねー。社長命令で、マヤちゃんの生態観察日記ですか?」

50%の同情と、残り50%は面白くて仕方がない…と言った色を瞳に浮かばせて、おけいさんはおっしゃいました。私は、内心、僅かに動揺しながらも、苦笑を滲ませてお願いします。

「このことは他言無用でひとつよろしく…。真澄様の沽券にかかわりますので…」

「沽券ねぇ…。ことマヤちゃんに関しては、社長にそんなもの、ハナから無いだろ…」

…全くその通りでございます。

「それよりも、どうぞ、お座り下さい」

私は手早くノートパソコンを片付けながら、椅子をお勧めしました。

「あ、遅れてホントにゴメンナサイ!」

「いえ、どうぞ、お気になさらずに。マヤさんとお待ち合わせする時も、大抵はお待ち致しますので。それより、どうぞお好きなものをオーダーして下さい」

「えっ、じゃぁ遠慮なく…。点心、大好きなんすよねー。えーと、海老入り蒸し餃子に、エビ団子の衣揚げに、芝海老の甘酢ソースでしょ…」

「海老がお好きなのですね」

「そうなんです。海老は大好き!あと、春巻きも食べたいなぁ。あ、セロリとキュウリの辛みあえも美味しそう…あとコレ、レタスの辛味ソースがけ!とりあえず、こんなところかな」

「お飲み物は何に致しましょうか?」

「う〜ん、走ってきて喉渇いちゃったなぁ。とりあえず梅酒の水割りで!」

「では、私も同じものを頂きましょう」

昨夜のアルコールが全く抜けていない体ですが、迎え酒にはちょうどよいかもしれません。

程なく運ばれてきたグラスを高く掲げ、二人で乾杯を致します。

「おけいさん、無事任務完了おめでとうございます!」

「あーざすっ!!聖さんも残りの任務、頑張ってくださいね〜♪しっしっし。乾杯!」

「それでは、早速インタビューの方を始めさせて頂きます」

「かしこまり!ど〜んとどうぞ!もうね、『REN-AI WARS』が完成したから、今夜のアタシはテンション高いっすよ〜。体重とか年収とか以外なら何でも答えマスから!」

「まずはお疲れ様でございました。しかし、昨年はおけいさんのうっかり発言で幕を開けた誕マス企画…なかなかに大変な思いをされたようなので、今年は最初、割と慎重な立場を取っておられましたよね?」

「そうそう毎年“うっかり”するワケに行かないですからね。楽しいことは大好きなんだけど、うっかりしないように頑張りました…」

「コンサートと誕マス企画を絡めるという企画が持ち上がった時の感想はズバリいかがでしたか?」

「ぶっちゃけ、最初は戸惑いましたよ。去年と同じ誕マスをイメージしていたので何か違う…って」

「確かにみなさま、最初は手探り状態だったようでございますね。何ヶ月も前から準備期間があったにもかかわらず、怒涛の締切り地獄を迎えられたようで」

「ゴホゴホゴホッ」

「あ、大丈夫ですか、おけいさん」

「アータ、、それを言うか。アタシは菌妻に泣きついて更新カレンダーずらしてもらったんだからねぇ!」

「あ、そうでございましたね。大変失礼いたしました(汗)ですが、おけいさんはお土産本番長でいらして、ほとんどひとりで奮闘されたんですよねえ。みなさま方もおけいさんには頭が上がらないとおっしゃってましたよ。お土産本の方の締め切りは皆さん、厳守頂けたのでしょうか?」

「みんな、ちゃんと締め切りまでには上げてくれましたよ。最後までちまちま描いてたのは何を隠そうアタシです…」

「そうでございましたか。皆さんから送って頂いた原稿を本の体裁に整えるのも、色々とご苦労があったかと思いますが」

「自分のPCに入ってるWORDを初めて使いましたし、こんなにたくさん使ったのも初めて。で、もって原稿にするのに会社のレーザープリンター使ったんですが営業がお休みの日を狙って作業したり、最後の方は店長の目を盗み盗み印刷してましたよ。一番焦ったのが、ファイル持ち運びに使ってたフラッシュメモリがブッ壊れた時。あれはマジ、血の気引いた。」

「いや、大変なご苦労がおありになったようで…。しかし、その苦労もコンサート当日には見事花開くわけですね。私も非常に楽しみでございます。お土産本は、当然私の分もあるのでございますよね、おけいさん!」

「んっ?!シャチョーの分は用意してるけど…聖さんの分はどうかなぁ〜…」

「そんなっ(白目)ぜひぜひ私の分も用意してくださいませ。お願いします、おけいさんっ!!」

「わ、わかった!わかったから落ち着け!!そんな肩を揺らさないでよ。春巻きが食べられないじゃん」

「…し、失礼いたしました…コホン」

私は気を取り直して、次のインタビューにとりかかりました。

「私の記憶に間違いがなければ、在りし日のおけいさんはBBSでのカキコデビューの翌日には、スキャナを買いに走り、その後、怒涛のお絵描き道に邁進されたと思うのですが…」

「あぁ…そんなこともあったねぇ〜(遠い目)BBSに感想が付いたことに感動して、その日の仕事終わりに買いに行ってました。その後はまぁ、坂道を転がり落ちるような?絵に描いたような展開でド嵌りし、崖っぷちのまま今に至るワケで」

「確かデビュー作は『らぶ☆らぶ☆うっふん』でしたよね。実に鼻血モノの甘画でした」

「ブーーーーーっ!!(梅酒吐き出した)そ、そんなことまで…(汗)あれは杏子ちゃんが命名したんだよっ!アタシじゃない〜。やめてくれ!昔のは恥かしいっ」

「恥ずかしがることは全くございません!
ところで、ガラパロにそこまで惹かれるのか…その理由はなんだと思われますか?」

「元々、同人やってて…仕事が忙しくて辞めちゃいましたけどね。でも絵を描くことは好きだったたし…。それに今のアタシにとっては“コレ”があるからリアルの激務があってもやっていけるのだと思う…」

「なるほど…、パワーの源になってるのですね。ところで、おけいさんと言えば、マヤ様のイラストは多いですが、真澄様のピンでのイラストは少ないですよね」

「女の子を描く方が好き♪それも抱き心地の良さそうな♪ね。社長は…アタシには難しい。そもそも“お前、誰よ?”って感じじゃない?ホント…」

「おけいさんの描かれる若いくせに妙に男の色気を感じさせるマス…私、大好きでございます。そして、今回のサイト作品『REN-AI WARS』はおけいさんの愛するヘタレ社長とボケボケなマヤちゃんのバカップルなカラミが絶妙ですよねえ。読み進めるうちに自然に顔がにやけてまいりました」

「あとがきでも書きましたけど、どうにもこうにも“土産本”に時間も体力も使い果たしちゃいまして…正直、サイトはイラストで逃げようかと考えてたらGalleryの扉に“comic written by おけい”っておもいっきりあるじゃないですか!!!あぁ…もう逃げられないと思いましたよ(笑)そっから、前々から描こうと思っていた1ページお笑いパロ&ラブメロなお話を描き始めました。で、不思議なことに、描いてるうちに忘れていたネタがどんどん甦ってくるんですよね。あ、アレも使える、コレもいける…みたいな。そのうち、時系列で繋がるんじゃん?とか。ひっさびさに妄想菌が活発になりましたよ。」

「ご自身のサイトの日記で拝見いたしましたが、ある日湧いたネタがあるとのこと…、それは何話目にあたるのでしょうか?」

「extra Episode−水城SVの恋愛指南−…で、実はその他にも湧いたネタがあったり、なかったり…」

「ん?おけいさん、今何とおっしゃいましたか?」

「別に」

「いーえ、誤魔化さないでください!たった今、聖(犬)のアンテナがビビビッとキャッチ致しましたよ。”その他にも湧いたネタがあった”と確かにおっしゃいましたよね!さぁ、とっとと白状してくださいませ」

「うわっ!首絞めないでよ!危ないなぁ…。エビ団子が喉に詰まっちゃうとこだったじゃん!」

「あ、これは申し訳ございません…。でも、このネタは逃しませんよ!」

「あのさ〜〜まだ、”ending”って感じのネタが湧いただけで全くの手つかずなのよ。それに表で堂々とアップ出来るかどうかも怪しいし…」

「なんですと!(驚愕)裏ものなのでございますか?艶モノなのでございますね?これはこの聖(犬)黙っておられません。はっ!さては昨夜、夢中になってお絵描きしてたというのは、このことですね!」

「だから、ちょっと落ち着けって、聖さん。だって、もう今日は29日(月末)だし、コンサートは目の前だし、期間中にあげられるかどうか…全然自信ないもん。」

「さようでございますか…。く…、いつもの私(=ただの犬)であれば、このようなネタを見逃すことなど有り得ないのですが…が、が、が…。さすがに、私もまだアレやらコレやら、色々とガンジガラメで身動きが取れない状況…」

「でしょ!取り立てなんかやってる場合じゃないじゃん!!!」

「おけいさん、とにかく、そのネタ、形にしてくださいませ。期間内に間に合いましたら、こちらでアップして頂きますよ。もし、万が一、間に合わなくても、私、ご自宅(ラブクロ)まで伺って、延々、取り立てさせて頂きますからね!」

「え!マジ?…なんか今日は聖(犬)じゃなくて(聖)犬って感じが多いにするんだが……ま、いいや。聖(犬)さんには、まだイロイロと頑張って貰わないといけないワケだし(含み笑い)、前向きに頑張りマス。」

「なんですか、その含み笑いは…(さては何か企んでますね?)…とにかく、頑張ってくださいませ。あと、お礼を申し上げるのが遅くなってしまったのですが、今回、ご自宅のトップ用に私を描いて頂けて、これ程嬉しいことはございません。誠にありがとうございました」

「あー。いえいえ、とんでもゴザイマセン!アタシ、アナタにはとっても期待しているんですよ!原作において、社長の恋をなんとか成就させる為には、アナタのサポートが必要不可欠だと思ってます。いっそ、寝ている社長の耳元で“おやりなさいませ”と囁き連呼して頂きたいですワ。」

「…その期待は、実に荷が重いですね…。私も未刊行部分では、”真澄様の恋の道先案内人”位の自負があったのですが、最新刊の自分(及び真澄様)の不甲斐なさを思うと…」

「おっしゃるとーり!!ヘタレ社長は大いに結構!!でも、それは普段はバリバリ仕事をこなしているけれど、マヤちゃんだけには頭が上がらない的な…そんな愛おしいヘタレ社長でいて欲しいワケよ!!42巻みたいなヘタレ方はマジでキツイから!」

「そうでございますよねぇ……」

「マヤちゃんへの愛、愛、愛!!これが無くなってしまったら、社長の魅力なんてそこらのチェリーと変わらんと思うんですよ。もうねぇ、どう考えてもアンタの方が先に死ぬんだから後悔のないように生きなさい!…と居酒屋で小一時間、お説教してやりたい気分です。聖(犬)サンにも頑張って貰わないと困りますからね。コロコロと台車転がしている場合じゃないっつーの!」

「いや、全くおっしゃる通りで…(私相手に小一時間のお説教が始まってしまいましたですよ…トホホ)えー、一応、今回は真澄様のお誕生日お祝いということですので、まぁ、色々とお怒りもあるかと思いますが、こちらのマイクに向かって、なんとかひとつ、お祝いのメッセージをお願い致します!」

「うっ!こういうの苦手なんだよね…だって後で聞くと変な声になってるじゃん…?ま、いいか。えっと…この度はお誕生日おめでとうゴザイマス。いい大人なんですから〜ウジウジ悶々と引っ張ってないで、マヤちゃんにサクッと告って下さい。そしてそのまま押し倒しちゃえ〜〜♪ひゃーひゃっひゃ。マゴマゴしてるとアタシがマヤちゃん、掻っ攫いますよ!(鼻息荒っ)」

「本日はありがとうございました!おけいさん、お土産本期待してますので!(…と、小言が続かないうちにソソクサと終わらせて頂きましょう…)」

「ちょっと待て。聖(犬)さん、アタシの話はまだ終わってないんだってばよ!!だから〜社長はさあ…」

「は…はあ…(ウゲゲ、捕まってしまいました…はぁ、今夜も長い夜になりそうでございます…)」



こうして、真澄様の代わりに、私相手のおけいさんのお説教が延々と続くのであった…………



「すみませーん!追加注文いいですかぁ〜。杏露酒、ボトルで♪」











10.29.2005



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