![]() † to 杏子 † written by wanko |
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10月26日 都内代官山 レストラン「タ○ロース」にて さて、インタビューも前半4人の方が完了し、残すはあと4名。ようやく、折り返し地点というところでしょうか…。 回を重ねる毎に、聖…と言うよりは、犬臭ばかりがキツクなっているような気がしなくもないですが…。 それでも、最後まで聖犬の仮面を被って頑張ります。やるしかないのです!!(←悲壮な決意) さあ、本日はあの方のご登場でございます! インタビューの場所もあの方らしく、場所は代官山、セレブ御用達で有名なカリフォルニアキュイジーヌの高級レストラン「タブ○ース」。店内は世紀末を思わせる豪奢でデコラティブな内装、シャンデリアの煌きがシャンパングラスに反射し、実に実に非日常な雰囲気を醸成しております。 このすばらしい場所で、今夜私は聖らしくバツチリと決めてみたいと思います!(←お約束の握りこぶし) おや、お約束の時間を過ぎておりますが、まだあの方はお見えになりませんね。今宵私のためにお衣装選びに時間をかけてくださっているのでしょう……フフフ(←何か勘違いをしているモヨウ) と、そこへ。 「ちょっとヒジリ〜ン、今日はお耳と尻尾はつけてないの!?」 突然声が降ってまいりまして、私はきょろきょろと周囲を見回しました。外国人が目立つ店内を縫って、ひときわ華やかなオーラを纏ったあの方が現われました。 「杏子さん、お待ちしておりました!」 「遅れちゃってごめんね〜!」 「いえいえ(私のために)お衣装選びにお時間をかけてくださって…実にお似合いでございますね」 杏子さんの今宵の装いは、金ラメ総一色のイブニングでございます。胸の切れ込みも深く、豊満な胸に目が釘付けで私、ボヨヨン(?)でございます。 「だからさあ、お耳と尻尾はどうしちゃったのよ。てっきりつけてくれてると思ったのにぃ。探しちゃったわよ」 「い…いえ、このようなお店であなたさまとお会いいたしますのに、そうそうアレをつけるわけには…」 開口一番で、既に押されまくりの私は口ごもりました。杏子さんはそんな私に構うことなくマシンガントークを炸裂させます。 「聞いたわよ〜ヒジリン!あなたY●K●さんとのインタビューで言ってくれちゃったわね」 「な、何をでございますか?」 と、怯える小動物の目になる私。 「『次回インタビュー予定の方なぞ、”マイコプラズマ肺炎”にやられるのではないか』」 「…(ギク)」 「『全3話予定が6話位に延びてしまわれるのではないか…』」 「…(ギクギク)」 「『ヘタをしたら、ろっ骨まで折ってしまわれるかも…』とまで言ってくれてたわよね。もう、アタシが去年、どんな思いをしたか知ってるくせにぃ!」 「い、いえ…ですから私は、純粋に杏子さんをご心配申し上げていたのでございます」 「フン、いったい、どんな心配なんだか…どうもすみませんね!心配のネタがつきなくって!」 「…ですが、杏子さんの場合、いつなんどき、恋に落ちてしまわれるのかも予測がつきませんし…私、本当に(脱稿するのかどうかが)心配で、心配で…」 「フフン♪さすがはヒジリン、まぁ、その心配はもっともだわ!でもね、アタシはちゃんと予定通りに脱稿したんだからね、オホホホ〜」 「……予定通りというか、結局、4話に延びてしまわれて、インタビューの予定も変更になっているではないですか…」 「何ですって?…よく聞こえなかったんだけど」 「…いえいえ聖(犬)の独り言でございます。…そ、それより杏子さん、お飲み物は何になさいますか」 「やっぱり、お祝いなんだから、ピンドンがいいわよね!」 「は?欽ドンでございますか?」 「………アンタ、アタシのことナメてんの?ピンドンったら、ピンクのドン・ペリニョンに決まってるでしょ?なんで、アタシがここで”ややうけ〜”とかやらないといけないのよっ!」 「い、いえ、ナメルなんて滅相もございません。(と言うか、”欽ドン”をよくご存知で…杏子さんご誕生直後の番組だと思うのですが)え、えーと、それでは私も同じものを頂きます」 やがてピンドンが運ばれてきて、私と杏子さんはグラスをカチリと触れ合わせました。 「ではヒジリンとの今夜の出会いに乾杯」 よし!持ち直しましたね。なかなかロマンチックな前フリじゃありませんか〜♪ 始めは押され気味でしたが、ここからが勝負でございます。 「で、早速ではございますが、杏子さんの今回のサイト作品なんですが、お題楽曲を3曲選ばれましたよねえ。これは何か理由がおありになるんでしょうか」 「理由っつか…花火を選んだのはみんなが選ばないだろうなあと思ったのと、アタクシごとだけどドビュッシーの花火は私がコンサートで必ず弾く、私にとって絶対なくてはならない曲なのよ。3曲選んだのは……、えーっと、えーーーっと、みんなが私のあげたプログラムの中から早いもの順でお題争奪戦して、んでもって譲センセの曲は残ってしまったから責任とって引き取りました」 「プログラムの選択は杏子さんがなさったわけですが、そのなかでもこの3曲に対する思い入れ等はどのようなものでしょうか」 「 花火はね、さっきも言ったけど私にはなくてはならない曲。人生を変えた曲と言っても過言じゃないのよ。え?杏子の話はいつもオオゲサ?いや、でもこれ、マジだからさ〜。 大学の卒業試験でこの花火をプログラムに入れたんだけどね、その時教授に言われた言葉で忘れられないのがあって、 【火の姿には対照的な二つの姿があります。たった一度だけ眩いほどの光を放って、多くの人々のはるか頭上で花開く花火は、圧倒的な美しさと華やかさと引き換えに、一瞬にして灰になってあとには何も残さず消えていく運命の象徴です。対する火の姿といえば、ろうそくの灯りがあります。決して特別な火ではなく、華やかさも煌びやかなものもありませんが、側に居る人々の顔を長い間ゆっくりと温かく照らし、幸せにすることが出来るかもしれません。あなたならどちらを選びますか? 】 というようなことをね……。まぁ、教授は私がドイツに居た八年間、知りすぎるほどに私のことを知りすぎていたから、卒業試験に花火を選んだ私の答えは、聞くまでもなく分かっていたのだと思うんだけどね……。 んでもって、譲センセの2曲は、杏子ちゃんね例によって今年の5月ごろに破滅的な恋に落ちましてな、その時その人が譲センセの曲を好きでね、それで生まれて初めて私は譲センセの曲を弾いたのですわ。 まぁ、なんだ、結局その恋は東京落下流花よろしく、流されるだけ流されて、行き先はバッドエンドだって嫌というほど分かってて流されて、んでもってホントにバッドエンドにたどり着くような恋だったけど、こうしてコヤシになったからヨシオとしておくわ〜。」 「なるほど…どの曲にも非常に深い思い入れがあるということでございますね。教授のお言葉に思わず、”私なら…”と皆様もご自分に置き換えて考えてしまったことでしょう。そしてサイト作品の内容は、実に胸が痛くなるような切ないお二人でしたよね。まず1話のおふたりのやり取りに、私の胸はズギュンと撃ち抜かれました」 「ヒジリンがズギュンってくるんだ♪ それにしてもあの男ったら酷いよね、聞いてくれる、ヒジリン!!」 「い、いえ、杏子さん、まずは作品のお話について聞かせて頂けたら、と。杏子さんご自身のお話はのちほどまた……」 「えぇぇぇ〜〜。今日はアタシの恋バナにじっくりがっつり付き合ってくれる約束でしょぉぉぉ」 な、なんと!!そんな約束ワタクシ、しておりませーん!!ヒジリ、嘘つきませーーん!!大変だ、このままでは恋の奴隷・杏子様の奴隷ヒジリになってしまう!! 「お話に戻りますよ!そのあとも、グリグリと胸を抉られるような展開が続きましたよね。2話が時刻単位での落下、3話が1年という季節が流れていく流花の様を表現されていたようでございましたが、この辺りの筆の乗りはいかがでしたでしょうか?」 「いや〜、久々の菌の絶頂ウェーブを体験したね。私、台詞だけは結構仕事の合間とかにメモ書きとかに、どあぁぁぁって電車の中とかでも書いちゃう人なんだけど、当時の手帳には解読不可能なほどのミミズ文字がわんさか走っておる。まさにいつでもどこでも妄想ゾーン。 3話の歳時記のような淡々とした描写は、『そうだ、ワシはこういう話が書きたかったんだ』と一人で血走ってたわよ〜。ええ、朝昼晩と食パン(しかも生)だけ食べてたのは、間違いなくこの時期だね。なんというかこの『叶えられない恋のための12ヶ月』に相当一人萌え♪ 」 よし、上手い具合に軌道修正できましたぞ。インタビュー続行でございます。 「一人萌えなどではなく、私もガッツリ萌えさせて頂きました。そしてラスト!!どの様な着地を決めてくださるのかと固唾を飲んで見守っておりましたが、屋上からの見事な月面宙返りでございました!無声の映像が二人を映し出す…非常にドラマチックなシチュエーションでございますが、このようなネタは、いったいどこから降ってくるのでしょう?」 「屋上って、杏子の3大好物のシチュの1つなのよね。あれも、あれも、あれもそうでしょ?フォフォフォフォフォ……っと、懐古バナはいいはね、ネタばらし行くわ、ネタばらし。 テレビでニュースとか見てるとお天気コーナーで必ず『現在の渋谷上空です。ちょっと曇って参りました、ナンタラカンタラ……』ってなるじゃない。んでそん時に、あ〜ここにヘンなもん映ってたら笑えるなぁ、って思ったらもう最後。ヘンなもの=ちゅ〜♪とあっという間に脳内完結。屋上でのラブシーンなんてもうタマランチなわけっすよ。んでもって、それが全国ネットに乗ってしまって、まわりくどい説明一切かっとばして、周囲の知ることになったら???!!とまぁ、そんな大興奮で」 「しかもなんと、今話題の株買収を道具に使っての逆転劇。この案はどのように?」 「あ〜これねぇ。私が最初に考えてたときは完全ホリ○モンネタだったんだけど、今や完全にミッキーネタになってしまったわね。あまりにタイムリーでアタシもびっくりよぉ。 ま、なんていうの、『仕事のキレる鬼社長』って言われるわりにはちっともキレるとこ見せてもらってないから、ここぞとばかりにシャチョーにはやってもらったわよぉ。 血も涙もないようなマネーゲームを繰り広げながらも、その根底にあるのはマヤマヤしてるマヤへの愛情のみ。そんなことは世間はだぁれも知らない、ってそんなマスが好きなのぉぉぉ」 テンション絶好調の杏子さん。そして、次々と運ばれて参りますお料理の方も又素晴らしい。オイスターの盛り合わせ、杏子さん大好物のホタテのソテー、北京ダックのリゾット、牛フィレ肉のグリル……。まことに美味です。さすが杏子さんが選ばれるにふさわしいお店。さあ、このまま今夜のこの素晴らしいインタビューも『東京落下流花』と同じように見事な着地を決めるのです!(←握りこぶし再び) 「さて、次に、いよいよ、11/3に迫ってまいりましたお誕生日コンサートについてでございますが…」 「ゴ、ゴホゴホッ」 「いかがされましたか杏子さん」 「急にコンサートの話を持ち出すからよっ!こう見えてもアタシだってかなりテンパってるのよ、コンサート前はいつも菌張するものなの。今回は特に、私の演奏でガラパロラーの皆さんを満足させることができるのかって超〜不安なんだからっ!」 「おお、そうでございましたか。しかし杏子さんのピアノであれば、大丈夫でございます。私も本当に楽しみにしておりますよ」 「また、そんなプレッシャーをかけるぅ…」 「ところで、当日のお衣装選びなども念入りにされているのでございましょうね」 「衣装?そうねえ、マスの誕生日なんだから、普段の豹柄や金ラメってわけにもねえ」 「いえ…それは普段でもちょっとマズイような気が…(モゴモゴ)」 「何ですって??聞こえなかったんだけどっ!」 「いえいえ…何でもございません(汗)え、えーと、今回のコンサートを真澄様はとてもお喜びになっておりまして、この聖(犬)はみなさまのお手伝いをするよう申し付かっております。何でもお言いつけくださいませ」 「だったらさ、ちょっとシャチョーに頼んでおいてよ」 杏子さんはテーブルを握りこぶしでドンと叩かれました。食べ終わったお皿が音を立てます。 「なんでございましょうか?」 再び、ビビリまくりの小動物になる私。 「アタシ、コンサートで着るドレスがないのよねえ」 「はあ…」 「困るのよねえ」 「はあ、さようでございますか……」 「それは何?アンタ、アタシに裸で弾けって言ってんの?」 「…い、いえ、…そ、そのようなことは…」 「ゴラア、ホントに裸で弾くぞっ!!」 「(白目青筋滝汗)……く、く、く、苦しいです杏子さん…首を締めないでください〜。そ、そ、そ、そういうことでしたら、すぐにドレスをご用意いたしますから!」 「あら、悪いわね、そんなつもりじゃなかったんだけど。でも、まあせっかくそう言ってくれるなら、色は紫がいいわね♪マスにそう言っといてね♪♪」 「……かしこまりましたです…(ああ、恐ろしかった…)では、杏子さん、最後にお誕生日をお迎えになられる真澄様にアナタさまの肉声をお届けしたいと思います。こちらのマイクに向かって思いのたけをどうぞ!!」 「シャチョー!!はっぴぃばぁすでぇぇ♪いくつになったかなんてヤボなことは聞かないわよぉ。いい男は年を取れば取るほどいい男になるっていうしね。 なんか最近はヘタレ全盛期で、昔のかっこいいシャチョーがお懐かしいアタシ達だけど、大丈夫よ、終わりよければ全てヨシオって言うじゃな〜い。ここはビシっと最後決めてくれれば赤ら顔のことも、後姿で汁飛ばしてるだけなのも、飛び込めなかった情けない棒立ちもぜーーーんぶ忘れてあげるから、決めてよねっ!ビシっと!!日本全国のマスラーが幸せの眩暈で倒れるぐらいにっ♪」 「ありがとうございました、杏子さん。真澄様もさぞお喜びになることでしょう」 「あ〜、本当にめでたいわね〜。そうだっ!お祝いにこのお店で一番高いシャンパン全部持ってきてよっ」 「一番高いって…そ、そ、そ、それは杏子さん(脇汗←この辺りにチ○チ○臭が漏れ出ております)」 「だって今日はアンタのおごりなんでしょ!っていうことはあの最近腹の出てる、顔に横線入れた赤ら顔の、コ○カスーツ着てるシャチョーのおごりってことじゃん!あの安物のスーツさ、見ててめちゃくちゃムカツクのよねえ。D&Gかアルマーニか、プラダあたりのスーツをビシーーーーっと着こなしてくれっつーの!」 「それとこれとはまったく関係がないような気が……」 「じゃんじゃん持ってきてチョーダイねっ。さあ、今夜は酔うぞ〜〜〜〜!!! …て、アタシ、実はお酒そんなに得意じゃないんだわ♪ 飲みきれない分はお持ち帰りにしてシャンパン風呂にでもしようかしらん♪ まずは、ヒジリン、アタシの恋バナちゃ〜んと全部聞いてもらうわよ!全く、あの男ったらさぁ…」 「トホホホホホホホ。。。。」 豪奢なレストランでの一夜は、こうして聖(犬)の大きなため息と、ときおりあがる杏子さんの絶叫とともにふけてゆくのであった―― 10.26.2005 |
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