独占インタビュー

† to 子リス †


  written by wanko  












10月06日 都内某所−割烹料理屋


あぁ、遂に、この日を迎えてしまいました。
初めてのインタビューでもあり、私、聖(犬)としても、若干緊張気味でございます。しかし、お題曲「子犬のワルツ」で、何故にインタビューなのか?
…疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

その心は、子犬(実際はそのように可愛らしいもんではない)のようにクンクンと、舞台裏を嗅ぎ回ってはネタを探す…ということで、無理矢理納得して頂く他ないのであります。

そう、けっして「子犬のワルツ」をお題に、自分の尻尾を追いかけて、グルグル悶々と回り続ける真澄様のパロを書くのに失敗した訳ではございません。…えぇ、絶対に!!



さて、前置きはこの位に致しましょう。
本日、メデタクも無事に作品がアップされ、恐怖の締め切り地獄よりイチヌケ宣言を果たし、他のメンバーから「♪うっら〜ぎ〜りものの〜名をうけて〜♪」るのは、なんと、あの子リスさんです!
いや、ここだけの話、まさか、子リスさんを一番最初にご接待申し上げることになるとは…、この聖(犬)の鼻をもってしても、本オープンの1週間前まで、全く嗅ぎつけることができませんでした。
何せ、「生きてますか?」の生存確認メールに、「とりあえず、息してる」との返信のみだったので…。
息してるって、アナタ…。してなかったら、相当ヤバイ…。

…と言う諸々の事情により、このレポートはかなり切羽詰った状況で書かれています。
全く準備をしていなかったところに、寝耳にミミズばりの驚きをもたらした「子リス脱稿宣言」!!

おいっ!
こらっ!!
待てっ!!!
こちらの状況も考慮しろ!!!!

…と叫んでみたところで、誰も聞いてはくれません。
普段、情け容赦のない取り立てをしている私には、誰も同情などしてくれないのでございます。(シクシク死苦死苦〜)

…申し訳ございません。のっけから、湿っぽい愚痴全開となってしまいました。
本日はお酒を控えなければ、ついつい子リスさんに絡んでしまいそうな聖(犬)でございます。



さて、再度、気を取り直して…、子リスさんご希望の割烹料理屋でお待ち申し上げているのですが、おかしいですね。お約束の時間を30分程過ぎても、まだお見えになりません。
と、思っていたところ、私の携帯が振動しました。

『もしもし、聖さん?子リスですけど…』

『子リスさん?どうされましたか?』

『あの〜、なんだか、道に迷ってしまったんですけど…』

『おや、今どちらにいらっしゃるのですか?』

『う〜ん、それがわかっていたら、迷ってないと思います』

『それは確かに。えーと、それでは、近くに何か目印になるようなものはございませんか?』

と言いながら、私はお店の外に出て、左右を確認してみる。すると…。

”ん?あの小さな後姿とすばしこい動きは、まさしく子リスさんでは!?”

『子リスさん、そのまま後ろを振り返ってみてください』

『え?…あーーーーーー、聖さん!』
叫びながら(耳がキンキン致します…)、こちらに駆けてくる子リスさん。

『おっかしーなー??この辺りは何度も通り過ぎたのに、全然見つけられなかったよ…』

まだ、携帯を耳にあてたまま、呟いている子リスさんを私はお店の中にエスコート致しました。大将と女将が二人で切り盛りしている店の奥、半個室の小上がりにて、ようやく腰を落ち着けた私達。

「さて、子リスさんは食べ物の好き嫌いはございますか?」

「いえ、ほとんどないです」

「そうですか。それでは、こちらの大将にお任せでお願いしてもよろしいですか?」

「えぇ、それでお願いします。
あ!かつおの塩辛ありますか?もしあったら、大好物なので食べたいなぁ」

「また、随分渋いものをお召し上がりになりますね。さては、相当いけるクチですね!それでは、大将にお願いして、とっておきの日本酒を用意して頂きましょう!」

注文を取りにきた女将にその旨伝えると、早速、有田焼の徳利に入った日本酒とお猪口がふたつ運ばれてきました。

「まずは子リスさんの作品、『やさしい日』の無事脱稿と本日のアップに乾杯致しましょう」

「えへへ、ありがとうございます!カンパーイ♪」

二人一緒に杯を飲み干し、ふと見ると、ひと仕事終えた後の子リスさんは本当に嬉しそうな、満足げな笑顔を浮かべています。いまだ山のような仕事を抱え、途方に暮れる私には、眩し過ぎる笑顔でございます。苦ぅ…。

心の中の動揺は押し隠し、私は本日の主目的であるインタビューを開始しました。

「では、早速、お話を伺わせてください。リアルの波に飲み込まれて、海中深くに潜ったままか…と心配しておりましたので、こうして無事にお話が完成し、本当にようございました!」

「ごめんなさい!!アタシ、心配かけまくってましたよね。でも、本当にヤバかったんすよ!7月に『風によせて』のお題を選んだ時も、楽曲のイメージと合ったお話になるのかどうか、全く危うい状況だったし…」

「今回、こちらの楽曲を選択した理由はどういったものだったのですか?」

「う〜ん、他のメンバーが選んでないものの中で、題名的にイメージのつくものにしました。実は昔、ピアノも習ってたし、ブラバンもやってたのだけど、他の曲がほとんど、わからんちんな状況だったので…」

「そうなんですか?テーマとなった”風”がよく効いたお話でしたよね」

「えーーー、本当ですか?」

「冒頭の告白シーンと、伊豆の海岸でのシーン、真澄様とマヤ様それぞれが、”風がきもちいい”と仰っているのが、呼応しているようで、作品全体をやさしい風が包んでいるような、そんな思いが致しました」

「うわ〜うれしいなあ!ホントそんな風に思ってもらえたらって思って書いてたから。風って色々あるけど、この曲のは聴いてて癒されるような感じがするじゃない!読んでくれる人、そしてなにより書いてるアタシが癒されるものにしたいと思ってたからね」

「11月3日のコンサートでこちらの曲を聴いた時、子リスさんの中ではどういった想いが広がると思いますか?」

「想いかあ…難しいなあ。やっぱCDで聴くのとは全然違うだろうなってワクワクしてる。自分で書きながら頭の中で描いていた情景が頭に浮かんでくるだろうし、それに何より、これを書いていたときの自分のことが浮かんでくるだろうな。ああ、アタシはあの時こんなんだったなって…て言ってもつい最近のことなんだけど、それでもやっぱり色々あったわけで…そんでこの曲を聴くたびに思い出すのだろうなっと」

「そうですね。私もコンサートでこの曲を聴くのが本当に楽しみでございます。子リスさんが書かれた幸せな二人を思い描きながら、聴かせて頂きますね」

「そうして貰えたら、こんな嬉しいことはないです」

「さて、せっかくの機会ですので、その他のお話についても聞かせてください。子リスさんがネット上でのガラカメの世界に気がついた時の第一印象はどんなものでしたか?」

「”こんな世界があるのか!すっげー”と、とにかく驚愕!”ヤバイ世界だわ、イケないわ”と思ったのだけど、そのまま、ズブズブと嵌ってしまったって感じだったなぁ」

「最近はお忙しそうで、あまりお姿を見ることができませんが、子リスさんのガラカメ…いえ、真澄様への愛は冷めてしまったのでしょうか?」

「とんでもない!!アタシの心の内ではメラメラ燃え盛ってるつーの!」

「それは良かった…安心致しました。それでは、子リスさんは、真澄様の一番の魅力はどういったところだと思われますか?」

「う〜ん、アタシはなんと言っても皮肉屋なマスが大好き!!ガラパロとかでも、こう、なんつーのかな?大胆不敵な感じの真澄が読みたいんだな〜」

「なるほど…。それは、やはり、原作に対する反動でしょうか?」

「それはモチロン!!もう、そろそろ悶々するだけのマスから脱却して欲しいのよぉ」

「よくぞ仰ってくださいました!あの悶々ブリは真澄様の魅力のひとつではありますが、お傍に仕える者の一人としては、時として背中をどつきたくなります」

「あ、やっぱりそうなんだ?どんどんドついてやってくださいよ!さぁ、聖さんも今日は鬱憤晴らしにじゃんじゃん飲みましょう!」

「いえ、子リスさんをご接待させて頂くのが、本日の趣旨ですから…、ま、ま、おひとつどうぞ」


(互いに杯を重ねること数時間←注:けして手抜きではございません!)


「ヒィック…子リスさん、ワタクシ、どうやら、酔っ払ってしまいました。そろそろ、無礼講ですかね?」

「おう!聖、まぁまぁ、飲みねえ!」

「ありがとうございます。まったく…、飲まないとやってられませんよ!この後、まだ、7人分のインタビューを仕上げなくてはいけないってどういうことですか!絶対無理だっつーの!」(←敗者、聖犬の遠吠え)

「聖(犬)!頑張るのだ!」(←勝者、子リス余裕の激励)

「は!まずい!またしても、グチってしまいました。聖の仮面が外れてただの酔犬になってしまっている…。(仮面を被り直して…と。)それでは、宴たけなわではございますが、ひとまず、記憶が飛んでしまう前に、重要な仕事をさせて頂きます。えー、子リスさんの肉声をもうすぐお誕生日を迎える真澄様にお届けしたいと思います。こちらのマイクに向かって、思いのたけを叫んでください」

「あーあーマイクテスッ、マイクテスッ。マス殿お誕生日おめでとうです! もうすぐ3●歳になられるアナタ!男として一番脂の乗っている時ですなあ。
そんな中、益々いい男で居られますよう心よりお祈り申し上げます。
そして、アナタの世間をあっと言わせる行動を期待しております」

「子リスさん、ありがとうございました!それでは狂乱の宴を引き続き、楽しみましょう!今夜はとことん付き合って頂きますよ!覚悟してくださいませ」


…こうして、狂乱の一夜は更けてゆくのであった。









10.06.2005



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